髪の毛を切られるだけならいいのですが、ひげそりがだめ。
襟足をあたられるときのあのくすぐったさ、首をあたられるときのあのゾクゾク感。
まずそれがだめです。
それからセット。
きっちりとドライヤーでセットされてしまうと、なんか髪が自分のものでなくなってしまったような違和感があります。
だから今でも床屋は苦手です。 小学校低学年の頃は嫌々ながら床屋に行っていました。
しかし、小学校高学年、中学時代は男子は丸坊主がデフォルト。
そういった時代、そして地域でした。
丸坊主ならと、父や母がバリカンで自宅で刈ってくれたので、床屋に行くことはなくなりました。
高校になってからは、さすがに丸坊主には、いささか反感を覚えていましたので、髪を伸ばし始めました。
でもやっぱり床屋に行くのは苦手だったので、こっそり自分で自分の髪をはさみで切っていました。
多少髪の毛が長くても、厳しく言われない校風の高校だったのでできたことです。
ある程度髪が長ければ、自分で切ってもそれほどおかしくはならないのです。
いや、本当は変だったのかもしれませんが、床屋に行くことに比べれば、私にとってたいした問題ではありませんでしたから。
さすがに大学に行ってからは、多少色気も出てきましたから、床屋には通いました。
それどころか、美容院というところにも行ったことがあります。
美容院も結構いいですね、髭剃ってくれませんから。
大学を卒業して、それでも少しは身だしなみに気を遣いました。
というのも一年弱の期間でしたが中学、小学校の先生をやっていたのですから。(といっても臨時教員という身分でしたが。)
学校の先生がざんばら頭じゃちょっと問題でしょうから、しかたなしに毎月行っていました。
その後、結婚を機会に今の会社につとめることになったのですが、社会人になっても本音ではあまり床屋には行きたくないのです。
床屋に行くのはいやなので、何度か、かみさんに「私の散髪をしてくれないか」と言ったこともあります。
でもいつも却下されてしまいます。
「おばあちゃんのところで、やってもらいなさい」と
おばあちゃん、すなわち、かみさんのお母さんは「床屋」なんですね。
で、今日も何ヶ月かぶりに、おばあちゃんの床屋に行ってきました。
おばあちゃんには「床屋は苦手」なんて、言えない話ですけれども・・・・